小麦をあまりとらなくなってから随分たつ。
家族が遅延性のグルテンアレルギーであることがわかってからは自宅では控えるようになった。
最近、小麦の害に関する記事が目についた。
先日はFBで吉野敏明先生がデュラム小麦について触れられていた。
パスタ専用種の小麦であるデュラム小麦はパンの小麦よりグルテン(発癌物質)を豊富に含み、弾力性が上がるためにパスタに向くと。
ただグルテンには本来中毒性もあるから、食べる頻度が増えて小腸ガン、大腸ガンが生じる原因にもなってしまうのだそう。
少し前の「週刊ポスト」で記事になったみらい胃・大腸内視鏡クリニックの福島正嗣院長の話も面白かった。
グルテン摂取による血糖値乱高下により、糖尿病が生じる可能性もあると。
引用させていただくと、
「朝にパンを食べると、血糖値が150~200(mg/dl)ぐらいにまで上がります。
上がりすぎた血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されますが、この時に眠気が生じて、作業効率や学習に支障が生じてしまう。
さらにその後、『血糖値が下がった』という情報が脳に伝達され、脳はもう一度血糖値を上げるような食材を欲するようになる。」と。
そして「血糖値が上がった時に分泌されるインスリンの量が過剰だと、肥満を招くだけでなく血管を狭くしてしまう。
そのため心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気を起こしやすい。
インスリンの働きが悪くなればII型糖尿病になります」とも。
ある栄養療法の先生は、副腎疲労や女性ホルモンの乱れについても、食の観点からいえば同じくグルテンそして砂糖による血糖値乱高下が原因のひとつとして考えられると。
このほかにもグルテンが肥満や心臓病、脳血管障害、認知症、うつ病などの気分障害等の原因にもなりうるという話も以前からある。
思い出した。
私の知人で、以前ひどい片頭痛に悩まされていた女性がいた。
病院で片っ端から調べてもらったもののすべて異常なしであったと。
先生に最後に「試しにグルテンをやめてみてください」と言われたため、それまで食べていた小麦関係をすべてやめたのだという。
するとみるみる片頭痛が治ってしまい、原因が小麦にあったことがわかったといっていた。
その知人は、少し前までアメリカに住んでいたので、小麦を食べる機会が多くなっていたとのこと。
そもそも小麦は昔から害だったのか?
どうも昔、ロックフェラー財団が主導した「緑の革命」(1940年~1960年頃)、つまり小麦や稲の収穫量が上がるよう遺伝子操作したことがこれらの質を変えてしまう原因となったようだ。
結論として小麦そのものが悪いというわけではなくて、小麦も選べばいいわけだ。
パンやパスタを食べるのであれば、グルテンが少ない古代小麦から作っているものや国産小麦がいいのだろう。
いちいち考えながら買うのも面倒なので私は専らお米派になってしまったけれど。