先日の東京大学名誉教授・矢作直樹先生の連続塾「我が国のこころ塾」のお話の中で、日本への見方が少し変わったこと。
まず戦後、敗戦した日本はGHQによりアメリカの保護国となったわけだ。
そして日本の政治家は未だに世界のビルダーバーグ会議にも出席させてもらえない。
ビルダーバーグ会議、つまり毎年1回、世界の各主要国のトップ達が集まり、重要な取り決めが行われる会議だ。
例えば、ここでその年の各国のGTPを予め決めてしまうなど(!)。
でもその一方で、、、
今後はその逆パターンもあるのではないかと先生はいわれる。
アメリカが日本に従属する可能性が出てくると。
なるほど。
実はアメリカは財務の面で日本に大きく頼っている。
そのかわりにアメリカは日本国内に軍をおき、軍事面ではアメリカが日本をコントロールしていくという構図。
日米安全保障条約というよりは、もはや先生がいわれるように日米同盟、ギブ&テイクという感じだ。
ただ今は軍事は米国リードでも、今後日本の経済が回らなくなればアメリカも共倒れ、それは世界中に影響してゆくという。
外務省のHPを見たら、たしかに2019年には日本が世界最大の対米投資国となっている。
そして、
「在米外資企業による研究・開発(R&D)分野の投資額は、日本はスイスに次いで2位、G7では最大。
また、金融危機前の2007年から投資額は倍増し、伸び率もG7で最高と、米国産業の生産性向上に大きく貢献している」とも。
アメリカと日本はけっして上下な関係だけではないのだ。
もっとも、それらがあったとしても、まずは日本が今後アメリカの保護下から独立できることが一番の課題なのだろうけれど。
これは戦後のGHQによる施策が悪いとか良いということでも、今のアメリカが悪いということでもない。
たとえ我々が大きな障害にぶつかったとしても、ただ上のいいなりになって動くのではなく、それらに対処する方法を自分達で思考してゆく姿勢を持つ、、、こういうこと?
↓ 矢作先生による資料。