分子栄養学=サプリメントを飲む、こんなイメージが強い。
でも実際、分子栄養学の先生方も「8~9割は食事や日常習慣で改善していきましょう」という。
サプリで一時的に症状が改善したとしても、飲まないとその状態が維持できないというのはちょっと問題だ。
ただ、すでに腸粘膜がボロボロ…こんな人も中にはいて、そういう人はどんなに食事内容だけ良いものにしていても吸収がむずかしいわけだから、まずはできるだけ早く腸の症状を改善することが優先なわけだ。
症状にもよるけれど、まずはビタミンAやD、亜鉛などの組み合わせで様子をみるのがいいのだと思う。
整腸剤を摂るだけでも腸内細菌のバランスは整う。
サプリメントというと、私自身もこれまで色々と飲んできてはいるけれど、副作用もそれなりにある。
マグネシウムはお通じが緩くなりやすい、亜鉛は気持ち悪くなる、グルタミンは胃が痛くなる…など。
副作用とはほとんど無縁の強靭な身体を持つ夫も、ナイアシン(ビタミンB3)だけは皮膚が真っ赤に腫れるから二度と飲みたくないという。
私はナイアシンはまったく副作用がない。
これらはもちろん体質にもよるし、含有量にもよる。
ただ少し前に明らかに私が「良いかも!」って効果を感じたもの、 それがビタミンCだ。
一日3回(3g)を飲むようになってから、本当に身体が軽くなってしまったのだ。
飲みだした理由、それは疲れやすいから。
基本私は多動タイプでジッとしていることが苦手だし、ご飯も食べているつもりだし、ストレスもたいしてないのに、それでも夕方になるとグッタリ…なぜだろうと思ってきていた。 (根本に食事の消化吸収の問題などもあるのはわかっているけれど、それはまた別な機会に…)
で、 ある時、副腎疲労の話を聞いたのだった。
副腎疲労とはストレス負荷によって、脳と副腎の伝達がうまくいかなくなった状態(HPA軸障害)。
ヒトによりきりだけど、常に疲れが取れない、食後眠くてだるい、塩分がほしい、朝起きられないなどの症状が出るという。
その調整をしているコルチゾールなどのホルモンを作るのに使われる栄養素がビタミンC。
日々ストレスが多い人などはコルチゾール、あとアドレナリンなどのホルモンが消耗されやすいから、ビタミンCも消耗されやすくなる。
だからビタミンCを多めに摂れば副腎が改善、それに伴って疲れがとれることも期待できる、という話だった。
最低でも1日3g~と。それ以上でもよいそう。
そんなわけで半信半疑に飲み始めたのだった。
すると…あのなんとも表現しがたい疲労感は今はない。
本人にしかわからないような話だけど、本当だ。
(これは私のケースで、効き方には個人差があります)
同時に以前に増して生野菜やフルーツも意識して摂るようにしている。
いずれは食事と日常生活だけでこの状態をキープできるようにしたいから。
抗酸化物質攻め。
しばらくはコレで様子を見るつもり。
(栄養カウンセラー 村上わかえ)