私は普段お米は発芽玄米を炊いていて、ここしばらくは玄米にヒエ、粟などの雑穀、あるいは小豆を混ぜて炊いている。
(気分により変えている)
「発芽玄米モード」のついた専用炊飯器で炊く雑穀ご飯や酵素玄米は、もっちり柔らかで最高だ。
自宅では、玄米はほぼ私しか食べないので、4合強炊いて数日かけてボチボチ食べる。
数日間寝かせれば寝かせるほどもっちりと美味しくなっていくから、旅行で何日か家を空ける時なんかも保温のまま出かけて、帰宅後の酵素玄米を楽しみにしている。
何でそうしているのかといえば。
玄米だけで炊くよりも発芽玄米にしたほうが消化吸収が良くなるし、あとミネラルなどの栄養価が高くなるからだ。
GABAの量も倍増するし。
亜鉛などのミネラルは牡蠣や牛肉などにたしかにたくさん入っているけれど、
実は粟やヒエ、大麦などの雑穀や玄米、味噌などの大豆由来の発酵食品などにもたっぷり入っているという。
私の場合、
こうした穀物や大豆製品からも積極的に摂っているつもり
あと、お米を炊く際には自然塩(めちまーす)も入れるから、ミネラル量はさらに倍増するはず。
(白米も、もちろんあれば普通にいただく)
ところで、
あるメーカーの方の「日本人はなぜミネラル不足、中でもマグネシウム不足になったのか」のお話がおもしろかった。
もちろん戦後の欧米化した食生活の影響は大きいのはわかるけれど、
その方が言っていたのは、1970年代前半から日本人に糖尿病が増えてきていて、これに相関するのが「雑穀」であると。
それまで日常的に食べられていた雑穀の粟やヒエなどが食べられなくなっていったからであると。
そしてほぼ同時期に日本では塩田法という法律ができて、海の塩をつくることができなくなったとも。
(※ オーガニックサイエンス社の鎌田貴俊さん)
天然塩にはミネラルが豊富に含まれているし、「めちまーす」は表示を見ての通り、マグネシウム量が圧倒的だ(100gに3620㎎)。
こうした雑穀や自然塩以外にも、海藻、わかめ、あおさなんかも、戦後になってから食卓に出される量は相当減ったのだろう。
そうか、
私は祖父祖母からは聞いたことがなかったけれど、戦前までは粟やヒエは日常のものだったのだな。
穀物や自然塩、海藻、大豆…あと季節の野菜や小魚や貝など、
細身だけど日本人の体を支えてきた力強いJAPANESE食材たち。
そんなわけで、
マグネシウムやミネラル不足解消は、どうやらまずは食を見直すことが第一選択のようだ。