糖質制限は、その人の体質によって向き不向きがあるという。
主に「向かない」と思われる人をここでざっくりと挙げると、
1、痩せている人
2、消化力が弱い人
◆1について
食事から摂った糖(グルコース)は早いとなんと食後2~3時間で使い切ってしまうので、その後は肝臓などに貯蔵されたグリコーゲンなどが分解されてグルコース代わりになる(糖新生)。
痩せている人はグリコーゲンの貯蔵量が少ない人が多く、糖新生をすることに問題が生じるケースも多いようだ。
また食事量が元々少ない人がなおさら糖質を摂らなくなれば、体のエネルギー回路はうまく循環しなくなり、体だけでなくメンタルにも影響してくる。
副腎疲労がある人は、症状を悪化させることも。
痩せていて副腎疲労もあるような人に大切なのは、炭水化物の摂取であるという。
できたら毎食適切に糖質を摂取し、さらに2~3時間おきくらいに少量の補食を摂るのもいいといわれている。
補食は小さなおにぎりや干し芋など吸収が遅いタイプのもの。
こうすることで血糖値の乱高下が避けられて低血糖も改善していく。
ただこのやり方は頻繁に食事を摂るため、なかなか胃などの臓器を休ませられないから、その人が自身の体と相談しながらやるのがいい。
◆2について
低胃酸など何らかの理由でタンパク質がうまく消化されないため、腸内ガスが発生して腸内環境が悪化する。
また未消化たんぱくにより腸内に炎症が生じてしまい、これが長引けばリーキーガット症候群の原因にもなる。
リーキーガット症候群とは、腸の粘膜が傷ついて隙間ができてしまい、本来漏れ出てはいけない食べ物の細かい粒子が体の中に流れ込んでしまい、それによって引き起こされる様々な症状だ。
胃がもたれやすい人や腸が緩い人などは要注意だ。
(ただ腸内環境が悪くてリーキーガットがあっても、必ずしも症状として現れるわけではないという)
以上は一般的な話であり、
その時の体調や年齢、運動量が多い人、特殊な体質を持つ人などによって話は少しずつ違ってくるのだと思う。